1/08/2009

大原美術館へ

この1月7日、本当に久し振りに、大原美術館を尋ねた。

ツァイト・フォトの親しい写真家、鯉江真紀子が、
当館の収蔵品と混ぜて新作を展示する、という事に興味を抱いたからだ。

両者は全てが幸福に満たされた関係ではなかった。
対立とは云えないまでも、不協和音をあげている時もある。

しかし、ある小部屋に展示された彼女の一群の新作は、
当館の古典、近代の名作群と熱き愛情で結ばれている様な、
激しいエネルギーと創作意欲に満たされていた。

この瞬間から私は、1920年代に、これら名画に賭けた児島虎次郎の
並々ならぬ芸術収集への情熱を感じた。
美術商として至福の一日であった。

ツァイト・フォト
石原