7/21/2009

芸術とENERGY

栃木県立美術館で観た、日本と中国の現代写真家達の作品展は、中国側の圧倒的なENERGYの前に、日本の第一線の作家もタジタジであった。

写真に関する細かいテクニックや、素材の使い方に関しては、
日本の方が一歩も二歩も進んでいるのに、何故なのか?
そこに同席したA学芸員は云った。
「被写体自身に原因があるのでは・・・。」

少し立場を変えて、音楽の場合であれば、どうであろうか?

同一の演奏家(ピアニスト、バイオリニスト、指揮)でも、
取り上げる作品が、作品として完成度が高いものであれば、
我々に伝わる感動は大きいのであろうか。
ジュピター、パストラル、シックザル・シンフォニーに関して、
誰でも感銘を覚えるのは、我々が体験している事だ。

いま、日本の青年達は、植物的であると云われている。
配慮的で気遣いはあるが、いざという時、その軟弱性は拭いきれない。

「強い男性」は、いまや幻か?
否、これは日本だけの現象で、他のアジアの諸国では強い力の男に出会う。

これはきっと、日本の政治経済、それに伴う文化が、大きなダイナミズムを欠いているからだと思う。


© ANZAI  "Joseph Beuys"
8 月下旬より、上海美術館にて個展開催予定。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

日本人は必ずまた立ち直ります!
もう少し全体のお掃除に時間がかかると思うけど。
日本の素晴らしさは限りなく深く尊く大きなものです!