8月1日に、北海道の東川町フォトフェスタが25年を迎えた。主催者側の努力が最大の理由だが、それに関係する若い審査員達が有能であったから、こんな永い間続いているのだと思う。
今回、私は柴田敏雄の受賞もあって参加したのだが、若い町長も運営スタッフも実に誠実かつ熱心である。
1986年に国内作家賞を受賞した篠山紀信さんと会場でお会いした時、
"この会もあと何年続くだろう? 2年か5年続けば良い方だな"
などという、悪い冗談を言い合ったものだ。
国内作家賞というのは、植田正治、杉本博司、そして今回の柴田敏雄でも、作家自らの実力で既にグローバルな地位を築き上げている写真家達への追認的行為もあって、これは誰でも異議のない事と思うが、私が興味があるのは、新人作家賞を受賞した人達が今現在、どんな形で活躍しているかという事だ。
佐藤時啓、松江泰治、オノデラユキ、金村修達の息の長い活躍振りをみると、フォトフェスタの選考が、合格点をとっていた事が判る。
東川町の写真祭に続いて、最近では全国各地で写真コンクールが増えてきた。東川町の精神を受け継いで欲しいと願うのは、私だけではあるまい。
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